16年間咲き続けた「終身名誉処女」。
伝説の矛盾少女
画面の中に彼女が現れると、なぜか時間が止まるような感覚に陥る。
18歳でデビューしたあの日のままの、黒髪ロングヘアと少女の面影。決して多くを語らないミステリアスな雰囲気は、見る者の胸の奥に眠る「郷愁」を掻き立てる。
彼女の名は「つぼみ」。
「永遠の処女」「終身名誉処女」という、あまりに有名すぎるキャッチフレーズをその身に宿し、16年という長きにわたりトップに君臨し続けた孤高の存在。
デビュー当初は「マグロ」と揶揄された過去。3000本以上とも言われる圧倒的な出演作。そして、涙の引退から「たんぽぽ」としての穏やかな現在へ。
これは、一人の少女が、自らの「矛盾」すらも魅力に変え、誰にも真似できない色褪せない伝説を築き上げた軌跡の物語である。
つぼみ プロフィール
芸名: つぼみ
本名: 非公開
愛称: つぼみん
生年月日: 1987年12月25日
年齢: 37歳（2025年7月現在）
出身地: 山口県
血液型: O型
身長: 160cm
スリーサイズ: B84 – W58 – H85 cm
カップサイズ: Dカップ
趣味・特技:
趣味: 散歩、料理、買い物、音楽鑑賞、ピアノ
特技: 潮吹き
デビュー年月日: 2006年4月19日
デビュー作: 『新人 ギリギリモザイク FRESH-SEX 01』（S1 NO.1 STYLE / SNDS-001）
キャッチフレーズ: 「永遠の処女」「終身名誉処女」
主な受賞歴：
AVグランプリ2009で出演作品の「S-Cute ex Special」が素人作品部門最優秀賞
「蕾に滴る野蛮な汁 つぼみ」がフェチ作品部門優秀賞を受賞
「2011 AV オブ・ザ・イヤー」を受賞
「アサ芸AV大賞2022」功労賞受賞
始まりの物語：ごく普通の少女が”AV”にピースを見つけた日
伝説の始まりは、山口県から上京したばかりの、ごく普通の専門学生時代に遡る。 彼女が偶然手にしたアルバイト情報誌。そこにあった業種不明の募集広告に電話をかけたことが、全てのきっかけだった。
彼女自身、「特に大きな理由はなかった」と語るように、そこには強い意志や覚悟があったわけではない。 ただ、「学校やバイトではパズルのピースがピタリとハマるような感覚がなかったが、AVにはそれがあった」という、運命的な直感だけが彼女をこの世界へと導いたのだ。
試練と覚醒：「マグロ」と呼ばれた彼女が、プロ意識に目覚めるまで
「永遠の処女」という純潔のイメージとは裏腹に、デビュー当初の彼女は「マグロ」と揶揄されるほどの淡白なリアクションで、苦悩の時期を過ごした。 しかし、彼女はここで終わらなかった。
「演者としての『つぼみ』」と「素の『わたし』」を明確に切り離す、という独自のプロ意識を確立。 画面の中で求められる役割を完璧に演じきるという姿勢を貫き、膨大な数の作品出演の中で、その表現力を飛躍的に向上させていったのである。その人知れぬ努力こそが、彼女をトップへと押し上げた原動力だった。
伝説の核心：なぜ私たちは”終身名誉処女”に郷愁を誘われたのか
「つぼみ」の最大の魅力。それは、キャリアを通して決して揺らぐことのなかった、その唯一無二の存在感にある。
16年間ほぼ変わることのなかった黒髪ロングヘアと、少女の面影を残すルックスは、まさしく「永遠のロリータ」だった。 どこか影のあるミステリアスな雰囲気と、画面越しに漂うノスタルジックな空気感は、ファンの心を掴んで離さなかった。
人気投票で1位に輝き、3000本もの作品に出演し続けた事実。 それは、ファンが彼女の中に、単なる性的興奮だけでなく、失われた青春の幻影や、守りたかった純粋さの象徴といった、「物語」を見出していたことの証明に他ならない。この記念すべき功績は、これからも語り継がれるだろう。
終幕と再生：「つぼみ」から「たんぽぽ」へ。彼女が選んだ未来
2022年4月、ファンに惜しまれながらも16年間の女優活動に幕を下ろした。 引退作『AV引退 つぼみはつぼみのままで…』は、最後までファンへの感謝を伝える、彼女らしい幕引きだった。
引退後の彼女は、女優時代にはできなかった金髪にし、東京から離れた田舎で猫と穏やかに暮らしている。 「自分は社会の底辺にいるんだって考えたら、すごく気持ちがラクになった」と語る独自の価値観を持ち、結婚という形式にもこだわらない。
「つぼみ」という大輪の花は、その役目を終え、今は「たんぽぽ」として、FantiaやSNSを通じて新たな物語を紡いでいる。 その姿は、これからも私たちに、静かで、しかし確かな感動を与え続けてくれるだろう。彼女の伝説は、美しい思い出として我々の心に刻まれたのだ。
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